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  • 櫻木友紀

おにぎりの思い出


新聞の投稿欄が大好きな私。先日のお題目は「おにぎり🍙」。 読みながら思い出した、私の切ない思い出です。 20年以上前、祖母が整形外科に入院していました。当時はカーテンもしておらず、お見舞いに行っていた私は、他の患者さんともすっかり顔見知りに。

そこで出会った女性(当時30代後半位)は下半身不随になったことを知らされたばかりの方でした。 まだ起き上がる許可も出ず、代りに雑用を頼まれるうちに、彼女の明るさに惹かれて話をするように。

そんな彼女がポロっと言った「欲しいもの」が、私の声で録音した英語のテープと、「おにぎり🍙」でした。

当時、まだバリバリの帰国子女だった私。早速、英語教材を読んだものを録音して持っていきました。もちろん、「おにぎり」なんて、お安い御用💪。面白いもの頼むなぁ。

注)写真はイメージです(^-^;

そのおにぎりを食べ、笑い泣きしながら彼女は言いました。




誰が握ったか分かるおにぎりを食べたかったの




え? 想定外のコメントに驚く私。

後日、渡したテープも、「録音の声を聞いていると落ち着くの」と、何度も何度も聞いていると話してくれました。

思い返せば、当時の彼女は下半身不随となったことが分かり、間もない時。病院外の人の声(私の声)を聴きながら、どんな思いでベッドでその気持ちと戦っていたのだろうか。 顔の見える「おにぎり」をどんな思いで食べていたのだろうか。

彼女はその後、どうしただろう。行きたいと言っていた海外旅行は行けただろうか。

もっと側にいたら良かった。


あの頃に戻れるなら、話を聴いてあげたい。


自分ではどうしようもない状況にある人が、一歩踏み出せるお手伝いをしたい。どうしようもない状況には、きっとどこかに抜け道があるよ、探してみようよ。

そんなことを伝えたい・やりたいと思っている私の切ない「おにぎり🍙」の思い出です。